たびろぐ

ジオサイトを訪れる旅を中心に。山登りをした際は岩石の写真記録として。

日本の地形・地質―見てみたい大地の風景116 (列島自然めぐり) 年代で見る 日本の地質と地形: 日本列島5億年の生い立ちや特徴がわかる

2017冬 大分旅行(1)

10年程前に訪れた大分は別府の鉄輪温泉。また行きたいとの思いがようやく実現しました。

宿泊は「しんきや」さん。

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公式ホームページ

www.shinkiya.com

こちら↓楽天トラベルへのリンク。

 

実は1年前の同じ時期(繁忙期)に行こうかと予約を試みたのですが既に満室。今年は数か月前に予約をきっちり入れて実現しました。落ち着くお宿です。

 

さて本日は地獄めぐりの一日。徒歩、バスを織り交ぜ、下のような行程となりました。

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まずは歩いて龍巻地獄、血の池地獄へ。

途中「みはらし坂」からの景色。湯けむりの町そのものです。

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まずは「龍巻地獄」。ここは間欠泉。吹き出す前はこんな感じですが、、

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こちら吹き出したところ。上の岩がなければ30mくらい届くそうです。あぁ、イエローストーンみたいにここが国立公園で、自然の中で見られたら最高なんですけど仕方ないですね。

ちなみに見学した時の噴出時間は8分弱でした。

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次はすぐ隣りにある「血の池地獄」

湯けむりでなかなかうまく写真が取れないのですが、こちら赤茶に染まった池です。

酸化鉄、酸化マグネシウムを多く含む熱泥が噴出しているためだそうです。

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見学後ちょうどよいタイミングでバスが来たので、バスに乗って鉄輪2というターミナルへ。そこでまたタイミングよく明礬温泉に行くバスが来たので飛び乗りました。それぞれ1時間に2本くらいのバスなので運が良かったです。

 

「明礬温泉」で下車。

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辺りを散策してみると、湯の花を採取する小屋が目につきました。

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なぜ明礬温泉へ来たかというと、「硫黄泉」に入りたかったからです。温泉地としては鉄輪が大好きなんですけど、お宿は「塩化ナトリウム泉」。

まぁ、硫黄泉は入りすぎるとかなり疲れる気がするので、一度入るくらいでちょうど良かったです。「湯屋えびす」立ち寄り、入浴させていただきました。

 

お風呂の後はバスで下山し、坊主地獄近くの喫茶店で軽くランチ。旅館で朝、夕食をたくさんいただいていますのでお昼は少なめに。。

 

お昼の後は「坊主地獄」。こちら、地獄めぐりの共通券は使えず別料金なのですが、人も少なく(私たちだけでした)、鬼石坊主地獄よりも泥が湧き出る勢いが強くて良かったです。

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坊主頭に見えるかな?

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平成元年にできた泥火山口。前触れとかなかったんでしょうか、どのような経緯をたどってできたのか気になります。

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 さてお次は「鬼石坊主地獄」

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こちら、さきほどの「坊主地獄」と似ていますが、こちらは若干泥が白め、また湧き出す力も弱かったです。

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お次は「海地獄」

きれいな空色に見えるのは、温泉中に含まれる成分、硫酸鉄によるものだとの説明がありましたが、もう少し詳しく説明されているサイトがいくつかありました。

温泉の色:別府温泉事典|別府温泉地球博物館 Beppu Onsen Geo-Museum

http://www.pref.oita.jp/uploaded/attachment/136307.pdf

 

それに依ると①水分子が可視光線を吸収することにより青緑を呈する、②および浮遊微粒子(アルミノ珪酸塩)によるレイリー散乱で僅かな濃度変化により緑青を呈する、場合が観察できたそうです。

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温泉熱を利用した温室で咲いていた蓮の花。

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血の池地獄のような赤茶の池もありました。

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お次は「かまど地獄」

こちら6丁目。ここの赤みは酸化鉄に依るものだそうです。

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続いて5丁目。こちらはきれいな水色。

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ここはツアー客向けのパフォーマンスがありましたが、韓国からの団体観光客向けのようで韓国語のみでした。

 

お次は「鬼山地獄」

温泉の熱を利用してワニの飼育が行われています。

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季節は冬。ワニさんにとっては寒いのでしょう。温かいお湯が出てくる場所に寄ってました。

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地獄めぐりのフィナーレは「白池地獄」

白味がかったエメラルドグリーンに見えました。白く見えるのはミー錯乱、およびシリカ沈殿物(珪華、白色)によるそうです。

温泉の色:別府温泉事典|別府温泉地球博物館 Beppu Onsen Geo-Museum

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以上で地獄めぐりは終了。

宿に帰る途中、足湯/足蒸し場に立ち寄り温まりました。

 

旅行記の続きはこちらからどうぞ↓

daifukupon.hatenablog.com