たびろぐ

ジオサイトを訪れる旅を中心に。山登りをした際は岩石の写真記録として。

日本の地形・地質―見てみたい大地の風景116 (列島自然めぐり) 年代で見る 日本の地質と地形: 日本列島5億年の生い立ちや特徴がわかる

吉見百穴

その名を知れど、今まで訪れたことがなかった「吉見百穴」へ。 

 

東松山駅を降りるとノーベル物理学賞を受賞した梶田さんの記念碑がありました。東松山出身だったんですね。

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暑かったのですが行きは歩いて向かいます。

 

吉見百穴の手前にある 「岩窟ホテル」跡。立入禁止でした。

この辺は凝灰岩が露出しており、比較的人の手でも彫りやすいけど頑丈、と条件が良かったのでしょうね。

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岩窟ホテルのすぐ横に「岩室観音堂」がありました。ここもうまく自然の岩を活用しています。これと似ている場所として「大谷石(栃木県)」の近くにある「大谷寺」を思い出しました。大谷石も軽石凝灰岩なので岩質が似ていますね。

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お散歩&寄り道しながらでしたが、ついに到着。「吉見百穴」です。岩は凝灰質砂岩だそうです。お墓用に掘られた穴だとの説明がありました。穴の間隔が均等な感じで見た目にもなんか惹かれます。

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穴の中に入れるところが何箇所かありました。入ると両側に遺体を安置させたと思われる、少し高くなったスペースがありました。

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また、この周辺は戦時中は地下の軍事工場として使われたそうです。

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加えて「ヒカリゴケ」の自生地にもなっています!関東平野でのヒカリゴケ自生は大変めずらしいそうです。

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覗いてみると、奥の方に自生しているのが確認できます。

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ヒカリゴケを見るのはおそらく2回めで、1回目は群馬の「鬼押出し園」でした。

 群馬のときのほうが近距離で見られました。

daifukupon.hatenablog.com

 

見学後は園内のお店でお蕎麦とできたて手作りの「五家宝」を食べて、帰りはバスを使って駅まで戻りました。

ちなみに五家宝って全国区のお菓子かと思っていましたが、埼玉の和菓子だったんですね。知りませんでした。