たびろぐ

ジオサイトを訪れる旅を中心に。山登りをした際は岩石の写真記録として。

日本の地形・地質―見てみたい大地の風景116 (列島自然めぐり) 年代で見る 日本の地質と地形: 日本列島5億年の生い立ちや特徴がわかる

2018年 夏旅行① 蓬莱峡〜丹波

前日に大阪入り。まずは六甲山の「蓬莱峡」へ。六甲山は8000〜7000万年前、白亜紀の時代に貫入した花崗岩の山です。

この景色が見えてきた周辺で駐車場を探しましたがみつかりません。

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私有地の入り口にスペースを見つけて駐車。

こっちの方面かな、とあるき始めるとそこには石の置物が。目にした途端不気味な感じがしてドラマシリーズ『トリック』の世界かと思いました。
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恐る恐るブロガーさんの記事を見てみたところ、大丈夫そうなので前進。

噂のブルートレインもありました。
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ブルートレインを見たら左側に川につながる小道があります。川を渡って少し進むと、
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ありました!うっとり眺めます。

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岩登りやトレッキングの人はもう少し先にある屏風岩を目指すようです。

ちなみに岩質は違いますが、雰囲気が日本キャニオンに似ていました。

daifukupon.hatenablog.com

 

 

お次は「兵庫県立 人と自然の博物館」

広い敷地に立つ、1階から4階まである大きな博物館でした。

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剥製がお出迎え。
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未曾有の被害をもたらした阪神淡路大震災の記録、現在知られている活断層などが紹介されていました。

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日本の成り立ちコーナー
f:id:daifukupon:20180811112037j:image玄武洞と地磁気反転を発見した松山基範の紹介。
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兵庫県で産出された鉱物。
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兵庫県自体が広く、また瀬戸内から日本海まで年代や地質が異なる層の存在、旧鉱山の多さ、玄武洞、など見どころが多い県だと感じました。

 

さて次に目指すは「松内ミネラルコレクション」。

たどり着いたのですがピンポン押してたりしてみたのですが反応がなかったので断念。2階に展示があるようなのですが階段を上がっていく勇気がありませんでした。。。

 

代わりと言ってはなんですが、近くに加古川が流れていたので石を見に立ち寄り。

写真左はチャート、右は石灰岩っぽいです。右の石の赤紫っぽい部分は若干実際の色より濃く写っているのですが、何なのか気になります。

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まだ時間があるので、近くにあった博物館へ、その名も”丹波竜化石工房「ちーたん」の館”

「ちーたん」って気になりますよね。

:地層・いのち

:永く・永遠

たん:丹波・誕生

だそうです。

 

館から恐竜の頭が突き出しています

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横からしっぽも出てる!

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こちらキャラクターの「ちーたん」
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ここに来るまで全く知らなかったのですが、ここ丹波市にある篠山層群から2006年に初めて恐竜化石(丹波竜:タンバティタニス)が発見されたそうです。
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名前に「かわいい」がつく「ササヤマミロス・カワイイ」の化石も篠山層群から発見されています。
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恐竜化石といえば福井の勝山くらいしか知らなかったので、全く予定はしていませんでしたが立ち寄れてよかったです。

 

もう少し時間があるので「分水れ資料館」へ。

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ここ丹波市には本州で一番低い分水界があります(標高95m)。この場所を境目に降った雨水は日本海へ、もう片方に降った水は瀬戸内海へ、という場所です。

山がちな日本ですので、分水界の殆どは山の上など標高が高いところにあるのですが、ここは平地にある珍しい場所です。

この地点を通って標高が95m以下の場所が日本海方向、瀬戸内海方向へと続くので、もし海面が100m上昇したら、この地点を通る形で本州が2つに別れてしまうということです。

本州で一番低い、、となると他にどこがあるのでしょうか?

実は北海道の新千歳空港にの標高13.7mの分水界が一番低いそうです。
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実際に水が分かれる地点。瀬戸内海、日本海まで両方とも約70km。
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勉強になりました。

 

宿泊は「助七旅館」温泉は土色の濁ったお湯でした。

但馬牛のしゃぶしゃぶが美味しかった!

 

↓旅行記の続きはこちら↓ 

daifukupon.hatenablog.com