たびろぐ

ジオサイトを訪れる旅を中心に。山登りをした際は岩石の写真記録として。

日本の地形・地質―見てみたい大地の風景116 (列島自然めぐり) 年代で見る 日本の地質と地形: 日本列島5億年の生い立ちや特徴がわかる

2017冬 大分旅行(2)

本日は少し早めの朝食をいただき、別府市内のレンタカー屋さんへ。目指すは念願の高千穂峡。12月ということでいざ出発となった時に雪や凍結が気になりましたが、結果としては問題ありませんでした。

 

途中何箇所かジオサイトを立ち寄りながらという行程で出発進行〜。

最初の目的地は「手取蟹戸」。て・ど・り・が・ん・ど、と読みます。

大野川層群犬飼層の露頭(白亜紀・海成層)

この箇所を含む大野川盆地は、今から9万年前の阿蘇火山4度目の噴火によって発生した巨大な火砕流により埋め尽くされたそうですので、侵食が進んで古い地層が現れたんでしょうね。

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お次は「岩戸」。13万年前、および9万年前に阿蘇山が噴火した際の溶結凝灰岩が作る高さ50mの絶壁。「百枝鉄橋」「百枝トンネル」として鉄道ファンにも人気な様です。

トンネルの上の岩壁には杭のようなものがたくさん打ってありました。2004年崩落があったとのことですのでその対策でしょうか。それにしても見ごたえがある岩壁です。

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 ここの河原で拾った石。

(その1)脈のような黒い筋が入ったところはガラス質。阿蘇連結凝灰岩のようです。

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(その2)この石には白い脈が入っており、拡大してみると針状。石綿(アスベスト)でしょうか。

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お次は「沈堕の滝」。岩は9万年前に発生した阿蘇山の噴火による火砕流からなる阿蘇連結凝灰岩。美しいです。この辺りには崩落した大きめの岩がゴロゴロしていてました。縦にきれいに割れる岩がこのような滝や絶壁を作り出したんですね。

f:id:daifukupon:20180101204008j:plainこちらは「雌滝」

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そして「原尻の滝」。「沈堕の滝」と似ていました。

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近くにあったジェラート屋さんで少し休憩して、、

devonian.hatenablog.com

 

車で1時間半ほどでしょうか、高千穂峡へ到着! 

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柱状節理の方向から想像を膨らませてみます。

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待ち時間無しでボートに乗ることもできました。下からの景色もまた壮観。思い出として深く刻まれました。

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旅行記の続きはこちら↓からどうぞ 

daifukupon.hatenablog.com